「はっきり言っていいぞ」 「会いたかったよ。会えて嬉しいよ。ただ……」 「ただ?」 不安そうな表情をする、伸也さんに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。 きっと、私の態度が伸也さんを不安にさせている。 「何もかもが突然で、頭の中が混乱してる」 「それで、大人しいのか?」 私がコクリと頷くと、伸也さんは優しく頭を撫でてくれた。 「時間はたっぷりあるから、ゆっくり考えろ」 「そうだね。ゆっくり離れていた時間を埋めて行きたい」 「あぁ」