「ご、ごめん。行きたい所はないよ」



「なら、俺の家でいいな。久しぶりに話したいしな」



目を細める、その仕草に私の心臓は高鳴って行く。



私が好きだった伸也さんの優しい顔。



やっぱり、格好いい。



言葉が途切れたと思うと、車は勢い良く発進した。