奴隷かくれんぼ


「「うん!」」













「いいや!俺は隠れねぇ!」

突然、体格がよく、弱気な雄太をいじめている宏伸が言った。


「どーせ誰かのいたずらなんだろ!?
今から俺がそれを証明してやるよ!」






「お、おい宏伸!イタズラだったとしても、鬼に見つかったらなにされっかわかんねぇぞ!」



宏伸の親友、忍が言う。いや、怒鳴る。


「忍はこんなの信じるのか!?ばかばかしいなぁ!よわっちーんだよ!こんないたずらに騙されやがって!
俺は誰になに言われようとやらねぇからな!」



自分の椅子にドッカリとすわる宏伸…




ダメだ…こいつ…親友の忍に言われたって動かないんだから、まじでやらない気だ!





『35.34.33.32.31..........』





カウントダウンは止まらない。


もう宏伸はいい。とりあえず隠れなきゃ!


「みんな…行こう!」



優希のほうを見たら……震えていた。





やっぱり。








でも、私はその手をしっかり握った。











私たちの教室は6年2組。4階、最上階だ。



私は優希と、隣の6年1組に隠れた。


ちょうど1組は体育で外にいるから、教室には誰もいない。


「優希…机の下に隠れよ!」



「わかった」


できるだけ隣の部屋にいる雄太に聞こえないように小声で………


優希は上から見て左上の席の下に。


私は左下の席を選んだ。


『10.9.8.7.6.5.4.3.2.1..........0』





カウントダウンが終わった………

始まるんだ…