カタキに恋をした。




介「うるっせぇよ…ッ!!!!

てめぇになにが分かんだよ!!


仲間でもねぇくせに、首つっこんてんじゃねぇ!!!!」


「確かに…仲間じゃないかもしれません。

でもあたしは、介君とおんなじなんです………ッ!!!!」


介「お、なじ…?

そんな気休め、いらねぇよ!」


「気休めなんかじゃ、「大体!!」


「………。」


介「大体、てめぇが昨日過呼吸にならなけりゃ、あんな夢見なかったんだよ…

もうちょっとで忘れられたのに、オマエのせいで思い出しちまったじゃねぇか!!!!」




介君も、悪い夢見たんだ…。




介「オレだって、最初は誠がかわいくて……ッ

誠が弟になって、嬉しかったんだ!!!!

でも、母さんは誠が来てからオレを目の敵にしてばっかりで…


ついには《アレ》呼ばわりだ!!!!


誠の方が優秀だから、オレはお荷物。

できることと言えば、母さんの望む言葉を言うことだけ。


誠は社交的じゃなかったから、オレが行儀よくしていれば誠より褒められると思った!!


いつからか、誠への感情が、憎しみに変わって……ッ」




そう、そのまま吐き出して。

まだ残っているでしょう?


ずっとため込んで、忘れようとしてきたモノが。




介「うらやましいとか、そんなんが『嫉妬』に変わって……!!

誠も母さんも父さんも、大ッ嫌いになった!!


だけど…………ッ





そんな自分が、一番嫌いだ………………!!」