そうこうしている間にも、あたしは近くの公園へと移動させられる。
それでもあたしは、出てこようとするカズサを必死で押さえ込んだ。
“…往生際が悪いわね。
さっさと引っ込みなさいよ。”
《嫌…!!》
“…ねぇ、忘れた訳じゃないわよね?”
《えっ…》
“Is it all right for you to be here?”
《…っ》
“You not must exist.”
《…っぅ、あ…》
“フフ、単純なんだから…”
だんだんと、視界が奪われていく。
あぁ、あたしまたカズサに負けたんだ。
そしてまた、次目覚めたとき最初に映るのは、自分が傷つけた後の人なんだ。
そう覚悟して、ゆっくりと意識を引こうとしたとき。
「テメェ女になにやってんだ!!」
そんな声がして、あたしの意識は一気に引き戻された。
視界が徐々に回復していく。
そんな中、最初に目に入ったのは
銀色の髪だった。


