「…どこに行くんだ?楓。」 そう言うと、少し間をおいて、楓は口元をにこりと笑わせながら 楓「ちょっと、トイレに」 と言った。 「さっき、自分が何を言ってもこの部屋から出すなってオマエ言っただろ?」 楓「…なるほどね。」 は? なるほどねって、どういうことだ? 楓「それじゃ、こうするしかない、か。」 「は?なん────…」 トンッ 首に軽い衝撃が走る。 あれ、そういえば、夢遊病って喋るっけ? そんなことを思いながら、俺の意識は沈んでいった。