「そばにいて…止めてもらう必要が、あるんです。」
時雨「楓は、夢遊病なのか…?」
「いえ…少し違いますが、そのようなものです。」
『夢遊病』
…で済んだらいいのに。
「あたしがこの部屋を出ようとしたときは、なんとしても止めてください。
なんなら殴ってもかまいません。」
…殴れるなら、だけど。
「あたしがなにを言おうと、全力で止めてください。
最悪───────…」
殺してください、なんて、言えなかった。
だって、時雨君たちを人殺しにはできない。
あたしと同じにはできない。
そうでしょう?
カズサ
時雨「分かった、なんとしても止める。
…が、何でそこまでするんだ?
止めないと、何か大変なことでも起こるのか?」


