カタキに恋をした。



長い前髪、常に首に巻いたマフラー。



これらは、何を隠しているのだろうか?






そして、たまに見せるあの、悲しげで、辛そうで、暗い表情は──────…









「…楓は、俺が守る。」


不意に呟いた俺の発言に、介は急にニヤニヤしだした。




介「おやおやぁ?

まさか、時雨…楓チャンに、惚れちゃった?」



「はっ!?

ちげーよバァカ!!」


誠「いやいや、違うとか言って実はってことも…」


「ちげぇっつってんだろバカ!!」


そんな会話をしていると…





ガチャッ



楓「あの、お風呂お先に入っちゃいましたけど…」



楓が出てきた。