誠「…ごめん、兄さん。」 そう言ってまた、悲しそうに誠は笑う。 2人とも、ボロボロだったあの頃から、少なくともちょっとは立ち直れていたと思ってたのに。 やっぱり、そう簡単にはいかないか… 介「誠、オレは…その、別に…」 この兄弟は、仲が良さげに見えても、本当はどんな兄弟より素っ気ないし、なによりわかりあえてない。 でも、それも当然のような気もする。 だって、2人で過ごした時間はあまりにも少なく、違いすぎたんだから。