カタキに恋をした。




**時雨side**




楓が風呂に向かった後、介は急に声のトーンを落として言った。



介「ごめん、オレミスった。」


陸「…気にすることはない、おまえの声がでかかっただけだ。」


誠「それかあの扉が薄かったか。」


陸と誠がそれぞれフォローに入る。



それでも、介は収まらなかった。






介「っクソが…!!!」


「介、やめろ」


介「なんでオレは、こんなにも───…」


「介、」


介「オレがあんなクソ野郎の息子でなければ…」


「やめろっつってんだろ!!!!!」




俺が怒鳴ると、介はビクッと肩を揺らした。


それから、ハッとした顔で、バッと誠をみる。



誠は、申し訳なさそうに笑っていた。