カタキに恋をした。




時雨「楓、部屋は決まったか?」


「え、あ、はい。」


時雨「どこにすんだ?」


「あ、えっと...ここの突き当たりの部屋で...」


あたしはそう言って、来た廊下を指さした。

...案内された時から思ってたんだけど、この倉庫って広くない!?



誠「突き当たり、って...」


時雨「...おい、介。
オマエちゃんと説明しなかったのか?」


介「あ、そーいえば誰がどの部屋か言うの忘れてた...」


介君は、てへっと舌を出す。


霧矢「...時雨の部屋は物が無いから、空き部屋だと勘違いしたんだろ。」


霧矢君が呟いた。


時雨「おまっ...物がないって、失礼だな。
ちゃんとあるっつの!!」


霧矢「...俺の部屋より殺風景。」


そんな会話が繰り広げられている間、あたしは思う。


霧矢君の呟き聞こえてるんだ...