カタキに恋をした。




**時雨side**




ぞろぞろと仲間を引き連れて、公園の出口に向かう俺。



介「つか、なんでみんないんだよ…」


「当たり前だろ?

楓がおまえのこと追いかけてったんだから、楓を追いかけんのは俺の役目だ。」


介「うわ、なにその原理。」


「楓は俺たちの仲間だからな。

追いかけんのは当然だろ。」



霧矢「……その楓はついてきていないが。」



…は?




霧矢の言葉で、バッと勢いよく振り向く。

そこに楓はいなかった。






「あいつ、どこ行っ……」




そのとき。

ふと、いやな予感が頭をよぎった。









「────…っ楓、楓!?」


陸「…おい、時雨?」


「楓はどこだ!?

いやな予感がする、楓………っ!」


公園までもどってみる。






そこには、ぐったりと倒れた楓がいた。