それから、姫咲を 忘れることは簡単だった。 長い間、一緒にすごさなくて よかった。 連絡先も消した。 ただ、これから気になる人 とかはできなかった。 忘れたはずなのに脳裏を かすめる"翔ちゃん"と呼ぶ 姫咲の姿。 そのたんびに頭をふって、 はやく、一刻もはやく 俺の中から姫咲がでていくように。 そんな大学生活。 俺も柚流も無事卒業して。 俺は為替とか海外事業関係の 会社に入った。