「じゃあ俺帰るわ。」
このまま一緒にいたら
心がぶっつぶれてしまいそうだった。
考える時間がほしい。
ソファーから立ち上がって
玄関にむかおうとする。
「翔ちゃん…!!!!」
姫咲の呼ぶ声が聞こえたと
思ったら、次の瞬間姫咲に
後ろから抱きつかれていた。
始めて姫咲から抱きつかれた。
「翔ちゃん、今日は一人に
しないで。泊まって…。」
消え入りそうな声で言うから
断れなくなってそのまま泊まる
ことにした。
ーーーーー
なんだか疲れた。
瞼が思い。
ベッドに入ってすぐ目を閉じた。
意識が徐々にとんでいく。
姫咲のことを考えながら
眠りにおちた。
ーーー翔ちゃん。だいすき。
姫咲が言うはずもないことが
聞こえたような気がした。

