一夏の恋





響ちゃんをずっとずっと
忘れられなくて。



いつか会えると信じて大学に
通っていたら、響ちゃんが
大学講師として目の前に現れた。






奇跡って、あるんだ。







響ちゃんは頭がよかったから
すぐ講義をもたせてもらえたみたい。


その科目の、数コマだけ
だったし、マイナーな科目だったけど。


国際関係の授業だったから、
私には全然関係なかった。



けど、響ちゃんが講義している
姿を見たくて、出席をとらずに
あの授業に参加した。





久々にみた響ちゃんは
なにも変わっていなくて




私の大好きな響ちゃんのままだった。