一夏の恋





ーーーとか、よからぬことを
考えちゃいけない。



姫咲がすでに夕飯を作って
くれていた。
あの不思議ちゃんからは想像
できないほどの豪華料理だった。
意外と家庭的らしい。












夕飯を食べ終えて。

二人で並んで座って
テレビを見ているわけだが。



なんとも言えない距離感と
堪え難い沈黙。




ただテレビの中の笑い声だけが
部屋に響いている。









ーーー気まずい…。















とすっ








脚に重みを感じる。