一夏の恋





そして、一ヶ月記念日。






姫咲の最寄りの駅まで迎えに
きてもらった。姫咲の家は
駅から数分のところだった。




「どーぞ。」



姫咲の家は驚くような豪邸だった。


姫咲はどうやらお嬢様らしい…。




恐る恐る踏み入れ、
おじゃまします、とつぶやく。



「誰もいないよ〜。」


そういってスリッパを出してくれる。





誰も、いない?



ふたりっきり…?