「え…なに…? 翔どういう『姫咲は何の用できたの。』」 一瞬気まずい空気が流れて、 問い詰めようとする柚流の 言葉を遮った。 「一緒に帰ろうかなと思って。」 さっき、好きじゃない。に近い ようなことを言ったくせに。 ふざけんな、俺で遊んでるのか? と思ったけど、 「いいよ、帰ろう。」 ーーーでも俺は姫咲が好きだから。 気まずそうにする柚流を置いて 二人で大学を出た。