「デートは?」
「連絡もとってないからな…。」
デート、か。
姫咲に会いたい。
「お前らさあ、ほんとに
付き合ってるわけ?
お前の妄想だったりして(笑)」
「やめろよ変な冗談…。」
そう言われるとそういう気が
してきてしまった。
ブブブ…
俺のスマホがなる。
「姫咲から…!」
はじめて姫咲から連絡がきた。
しかも電話だ。
わーわー言う柚流を無視して
電話に出る。
「もしもし姫咲?!」
「翔ちゃんー?
いまどこにいるのー?」
「今4講義室だよ。」
「あー!いつもの部屋か!
今からそっち行くね!」
ブチッ
半ば強引に話を進められ
一方的に電話が切られた。
「姫咲ちゃんもしかして来るの?」
にやにやしながらみてくる柚流。
「らしい…。」
「はじめて姫咲ちゃんと
絡むー!緊張するわ!」

