一夏の恋







それは、本当にすぐのことだった。





姫咲をはじめて見たあの授業に、
姫咲がまたきたのだ。

学部がちがうから、こんな国際科目
とる必要ないのに。


「翔、姫咲ちゃんいるな。」


柚流も気づいたらしい。



「話しかけたら変かな。」


「それはきもいからやめとけ。」


姫咲と話してみたいのに、
きっかけもなければ
向こうからしたらしらない人だ。


「もういい、俺寝るから
あとでノートみして。」

「はいはい。」



いつものように眠った。










ーーー。



誰かが俺を揺らしてる。


柚流?