梨菜ちゃん
大智くん
龍也くん

今の私にしては、とても良い状態で高校生活をスタートさせることが出来た。。。






「おはよー。遅くなってゴメンねぇ。」


毎回、ちょっとでも遅く来た方が、決まり文句の様に言う。


「大丈夫だよー。」


そして、待っていた方は笑顔でそう答える。



日曜日。
久しぶりに鈴夏と会った。


私の中でたくさんのものが変わったけど、鈴夏という存在だけは、変わらずにあった。



「私と会うの恥ずかしくない?」

ショッピングモール行きのバスが来る時間まで、近くの喫茶店に入ったが、やっぱり人の視線が気になり、聞いてしまった。


「そんなことないよ。彩姫といると落ち着くし、めっちゃ楽しい。」


笑顔で答えてくれた。
素直に嬉しかった。



私は、鈴夏の笑顔に安心し、悩んでいることを話すことにした。



話し終わり、鈴夏を見ると、涙を浮かべていた。

「私はね、私は、どうして彩姫なんだろう?って思った。。。いつも笑ってて、羨ましかった。だから、彩姫には笑っててほしいの。笑ってる彩姫が好きだから。辛そうな彩姫見ると、苦しいんだ。みんなが、卒アルに書いてくれたじゃん!!」