ー1年A組ー

そお書かれた教室の前で、先生の足が止まった。



「どおぞ。」

同時に、先生の手がドアにかかる。



みんな、こんな私を見てどう思うのかな。
普通の人なら、気持ち悪がると思う。

私の心は、不安で埋め尽くされた。



ドアが開き、クラスメイトの視線が突き刺さる。
空いている席は、教卓の目の前。

私は誰とも視線を合わさずに、席へついた。



キーンコーン
カーンコーン


天からのチャイムに聞こえた。
私が入ったことで、静まり返ったクラスが、少しザワザワしてくれた。



先生は、私の病気のことを知っているのだろうか。
目の前にいる先生が、気になって仕方がない。