お嬢様は隣のカレがお好き。




「あら?貴女が織川さんね?」



すると、




恐らくリビングであろう所から出てきたのは



愛想の良い笑顔を振りまいている


小泉の母親だった。



「あ…、お邪魔してしまい申し訳ありません。」


「いいえ、お菓子用意するわね。

翔、織川さんを部屋へ案内しときなさい。」



「へいへい、」




そう言うと小泉は自室へ歩き出した。