お嬢様は隣のカレがお好き。




―バタンッ


帰ろうとした時にはもうドアは閉まっていて


小泉の家の玄関にいた。



「ふけよ、汚ねえやつは中に入れられねー。」

「ありがとうございます、小泉くん。」


「いって!!!!!」


中にコイツの母親がいるから礼儀良くしてるのに

コイツはどうも本当に腹が立つ。


綺麗なタオルを受け取る時に手を強く握った。

爪が食い込んだかも。