お嬢様は隣のカレがお好き。



―はい。



うっわ、小泉の母親かよ。



「こんにちは、小泉くんのクラスメイトの織川です。


プリントを届けに来させて頂きました。」


―あら、丁寧にどうもちょっと待っててね。



優しい声の小泉の母親はそう言って通話を切った。