「はぁ……」 ストレートの髪を丁寧にといて軽くメイクをする。 鏡に映る自分に溜息を漏らしてしまう。 「よしっ!!♪」 頬をパチンッと叩いて気合いを入れたら、 「もう来るな…」 ―ピンポーンッ♪ 私の声と重なるように 軽やかなインターホンが自宅に響いた。