「もしかして、ワープロで書かれていませんでしたか?」

 と、祥子は確信があるようだ。

「そうだ」

 と、上田教諭は何度もうなずいた。

「やっぱり」

 祥子は一人だけ納得した。

「何か思いあたるふしでもあるのかね?」

 と、この状況で根元刑事が言った。

「まだ、断定はできませんが……」

 祥子は慎重だった。

「そうだ!」

 と、いきなり由紀が言った。