思い出すと、笑える。 ウォークインの中は、風がビュービュー吹いてて。 寒かったし。 それから、付き合うことになって。 里見さんの、大人な部分にどんどん惹かれていった。 『ああ、本当に可愛い。 あなたのことがたまらなく好きです』 なんてことを、あの人はよく言う。 歯の浮くような台詞を。 イイトシ、して。