「大丈夫ですよ」

 青年はソファーから立ち上がると、
 軽く体を動かします。

 傷が回復した今、
 痛みどころか、
 以前より体力が漲っているのがわかります。

 肉体的にも
 精神的にも
 充実しているのがわかります。

 思考がより、鮮明になった感じです。

 これが癒しの力なのかもしれません。


 元気になったのは、一安心です。

 が、

 イブは青年の全身を見て、
 顔を曇らせます。



「お兄ちゃんの服・・・」