「いやしのおとめ?」

 イブは初めて聞く言葉に首を傾げます。




(まさか本当に出会えるとは)

 青年は心が打ち震えるような、
 随喜の表情でイブを見ています。



 青年の胸の内など知らないイブは、
 別のことを考えていました。




(いやしのおとめ? おとめ・・・おとめ・・・おとめ)