「ひっ・・・」



 初めて見る光景にイブは、
 息をのみました。 

 


 純白のはずの雪の上に、
 赤い染みがそこら中に広がっています。



 むっとするような独特の血の匂い。




 そのそばで、
 うずくまるようにして、
 脇腹あたりを手で押さえ、




 鮮血を滴らせた男性の姿がありました