さく、さく、さくっ。

 さらにそばまで行くと、
 正体がわかりました。


 それは雪の塊ではなく。


 人間でした。


 けれどその姿は、
 日常とはずいぶんとかけ離れています。




 最初に感じたのは恐怖。