眩しくなくなった…か?
目を次第に開け始める。


一応目を擦ってから、またのぞいてみると。



「なにも、ない……?」



あったはずのサークル的な模様と。
よく分からないことを叫んでいた、少女も。




−−−そこには居なかった。無かった。



嘘だ、そんな筈は……



−−−あるいは最初から無かった?

あるはずの何か。
元から無かったとしたら。
幻影だとしたら。



「……なんだ?」