∞妄想世界∞

そして、そのまま小さく輝くリングを手に取ると、次に大樹くんは自身の服の裾をとって、きゅきゅっとソレを拭いた。

「やっぱコレ、魔法がかってますよね」

そう呟きながら、微笑む大樹くんはそっとリングを指で挟んで私に向き合った。

「俺がいる時に出て来てくれるなんてね、ちょっと無理かなーと思ってたんすけど。
どうやら、神様は俺の願いを応援してくれてるみたいっすね」

そう言って可愛い顔で笑うワンコは、指輪を持つ手と逆の手を私へと差し出す。