カタン。 と、フライパンがおかれる音がして、ジュジュ……て音が静かになってく。 間もなくキッチンから姿を現した大樹くんが、私の目の前まで来てくれる。 「今、なん……」 大きな瞳をさらに見開いたまま、聞き返してくる大樹くんに、 聞こえてたでしょ? なんて内心ツッコミを入れたのは一瞬。 そんな言葉を伝えるよりもっと。 伝えたい言葉があったから。