千「私の愛人、理貴(りき)よ」


理「理貴です。君たちは叶恵ちゃんと

  最近仲のいい双子君たちだね


  よく千夏からきいているよ」






千夏が私達の話を…?




叶「そうですか、私はご存知の通り叶恵です


  昔はよく千夏さんにお世話になりました」



これは、本当のこと


実際、千夏がいなかったら



私もきっと生きていないだろう



本当は生きていた私のお父さんが


同じ任務をしているとき、


私のヘマでお父さんはころされた




お父さんが死んだとき




お父さんのぶんも



十字架背負って生きろ




そう言ってくれたのは、



紛れもない千夏だ





空「俺も、

  よく千夏さんにお世話になりました」




そういって、ペコリと頭を下げる空



空は

あれでも一応


千夏の右腕と言われるほどの人材だったから




千「ふふ、みんな、


  また一段と大人らしくなったわね…」





その千夏の目は



もう闇なんてなくて





今の人生を生きている気がした