見事に受験失敗した私は家から1時間かけて

スポーツ強豪校に通う。

― 高1 田仲菜摘 タナカナツミ

「やばい。遅刻するーーー。」

朝は少し苦手。
人ごみも苦手。

”早い電車に乗らないと満員で乗れないんだよね。

もうほんと田舎って嫌になっちゃう”

超ド田舎の交通事情は1時間に電車が1本。

ほんとに大変。

「おはー。朝から2キロランニングだよー。」

「おはよ。流石やね笑」

…こうしていっつも遅刻しそうなうちの朝いちばんにみる顔は

― 喜多 直 キタナオキ

小学校からずっと一緒のタメ。

同じバドミントン部。

「もう部活まで体力もたんわ。」

「笑」