「私が叫んだりして、怖がったりしたから、加藤くんが助けようとして殺す事に……。私のせいです。                    あのゴキブリが死んじゃったのは……」


そう言う彼女の目にはうっすら、涙がたまっていた。


「そうだったのか……」


そうだったのだ……。



彼女が泣いたのは


ボクがゴキブリを殺しちゃったから……。



ボクが……悪かったんだ……。