「そっか」 と私は短く返事をし、前を向いた。 安心したような、寂しいような気持ちだ。 その気持ちを誤魔化すように浅い溜息を吐いた。 もちろん、麻弥には聞こえないように。 「放課後実践、失敗か」 なんて、笑ってみせると 「やだな、明後日もやるよ、放課後実践」 と麻弥はいたずらっぽく笑った。