「あぁー。王子様達の御登場だわ。」



あゆがそう言うので外を見るとそこには南君と西城君がいた。



「あの笑顔......」


「ん?日菜なんかいった?」


「ううん。いってないよ。」



(昨日はあんな素敵な笑顔を作ってたのに......)



私は作り笑顔をする南君を見てそう思った。






「もしかしたら南君は私と同じ闇を抱えているのかもしれないね......」




私は誰にも聞こえないような声で一人つぶやいた。