そこにはキングサイズのベッドがあった。
もちろんベッドは“1つ”。
「私......ソファーで寝ます。」
「いいよ。俺がソファーで寝る。」
「えっ!でも......」
「じゃあ。一緒に寝よう。ベッドで。」
「えっ!?」
(この人なんかキャラ変わってる?)
「大丈夫。“多分”襲わないから。」
南君は笑ってそういった。
(はじめて......笑った。)
私はそう思った。
その笑った顔は自然な笑顔で今まで周りに見せていた表情とは少し違った。
私は南君を見つめていると南君は顔を近づけた。
「どうした?俺に惚れた?」
南君はバカにしたように笑っていった。
「っ...///そんな訳ないです!!私は......絶対にあなたを好きになんてなりません!!」
焦った私はそう口走った。
南君を見ると少し楽しそうな顔をしていた。
「そっか。それならお前は俺を絶対に好きになってもらうから。」
「っ...///」
私が驚いて立ちすくんでいると南君は顔を近づけて私の唇にリップ音をたててキスをした。
「っ...///!!」
私の顔はみるみるうちにあかくなった。
「じゃあ、これからも宜しくね。日菜。」
南君はそう言うと寝室からでていった。
(私.........“キス”しちゃった......)
私はキスされたことを思い出しもう一度顔を赤くした。