周りを見渡すとお互いに声を掛け合っていた。


(私も動かなきゃ...でも誰に声をかけたらいいんだ......?)


そう思っているとちょうど隣にいた女子達が話し始めた。


「ねぇ。やっぱり南様誘う?」

「当たり前じゃーん!何てったって王子様だよ!四六時中一緒にいられたら天国だよ!」

「だよねー!私も誘おー!」


女子達はそう言うと足早に去っていった。



(王子様かぁ......)


私は内心そう思っていた。



すると突然何人かの男の子に話しかけられた。



「あの......北乃さんですよね......?」


「はい。そうですよ。」


そう言って笑うと男の子達がざわついた。


すると突然男の子達が声をそろえて


「僕のパートナーになってもらえませんか?」

「いや、俺のパートナーになってください!」

「僕の!」.........


そう詰め寄られた。