「はぁっ………はぁっ……」



息も切れかけなのに椎夏はまだ見つからない。


あの後、三十分ほどずっと探していた。


「どこなの………椎夏………」





………考えていても仕方がない。


とりあえず………










…道を聞くことから始めよう。


さっきまお店のなかにいた………のに、走ったためか全然知らない通りにいる。


「!あの建物………」