心から笑える時を


渡辺の笑顔は本物だ。裏もない。ただただ嬉しい時の笑顔。

......何でそんなに笑えるの?

私と渡辺は本屋さんに向かった。

「なぁ、早乙女って笑ってばっかだな」

まただ。もう聞き飽きたよ。

「えぇ?そんなことないよ?」

「でもさぁ、苦しい事とか辛いこととかないって感じにみえっけど、実は何かありそうって感じかな?」

......え?

こんな事を言われたのは初めてだった。何でそんな事がわかるの?私の笑顔に何か問題があるの?

「何で....わかるの.....?」

私はこの言葉が出た瞬間我にかえった。素の自分が出そうになった。こんなことも初めてだ。

私は慌ててこう言った。

「ないよ!ないよ!!何でもないの!!気にしないで!!」

「え?そう?ちょっと本気っぽかったけど?」

「ううん!ちょっと違うこと考えてた!」

「あ、そっか」

嘘だけど....