君の優しい嘘



「はーい」

「またね!東雲さん!」

いや…

またねって

「は~」

私は別にいいんですけど…


龍王くんが歩き出す



開けられた窓から春の風がふいて

やわらかそうな髪が

ふわふわと揺れる


龍王くんって

気まぐれな

猫みたい…





猫は…


嫌い