「きゃああああ!!!」
黄色い悲鳴が廊下にうるさく鳴りひびく
彼が来た合図だ。
友達も、みんな彼のもとえ行く。
私は一人で、その光景を、
ただ、ただ見ているだけだ…。
「あんな奴のどこがいいんだろう?」
不思議そうな顔で、そうつぶやいた。
すると、目があった…
その時私は、あの時のことが、
頭をよぎった。
これは、わたしが小学生のときの話だ。
かつて私は、家が隣で幼なじみだった。
毎日遊んで、毎日話し、
楽しくすごしていた。
でも、五年生の夏、
いつもどうりに、柊と私で話していたら、
ある、男の子がいきなり、
「なぁ、お前らって付き合ってんの?」
そんな事聞いてきた。
その時いきなり、柊が立ち上がって、
「そんなんじゃないし!
こんな奴、好きでもないのに、
付き合うわけないじゃん!」
柊は、そう言うと