それから10分ほど、2人は

抱き合ったまま泣いていた

「私たち、友達に戻れる…かな?」

「もちろんだよ!」

「杏奈…ありがと」

2人が見せた笑顔は今まで見た笑顔の

中で、1番輝いていた

「千陽?」

「ん?」

「ありがと」