~風真さいど~
倉庫に女が来た。
おれはその女を見たときに
目を疑った
間違いなく兄貴の恋人、兄貴を殺した人だった
女の神経を疑った。
もしこの女が兄貴のことを忘れ
のうのうと生きているんだとしたら
許さない。
そんなことならおれが殺す。
女は俺のことを覚えていなかった
ますます憎かった。
俺は兄貴の彼女、澪と遊ぶのもすきだったし
二人を見ているのが好きだった
俺もいつかこんなふうになりたい。
そうおもっていた。
なのにあの女が兄貴を殺した
始めは信じられなかったが
兄貴の葬式で母さんと女が話してるのをきいて
確信した。
あいつが……殺した。
けど 俺はなにか誤解していた。
澪の話を聞いていくつかわかった
澪は殺してない
澪は忘れてなんていなかった
そして愛し合っていた


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