「ーーー土方さん、連れてきました」
「ご苦労だったな。」
「いえ。」
「……まさかこの女がなぁ…総司が吉原で気にかけた女だとは…」
少しあやふやな会話が聞こえてきてそっと目を開けた。
「目ぇ覚めたか?」
『こ、こ……』
あの桜の木だ。
『貴方は、総司様の上司……?』
「あぁ。 土方歳三だ」
『……土方…』
あぁ、もう時間がない。
聞きたい…
『I love youって…どういう意味……?』
「……」
黙り込んだ土方さんは私を静かな優しい目で見ていた。
「私は貴女を愛しています」
あぁ、総司様。
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