呆然とその場に座り込んだままの私を気にもせずその方は私の横にしゃがみ込んでいつも総司様が座っていた根元に酒を掛けた。 「ここに眠ってる。 骨は残らなかったが、唯一残ったあいつの命同様の刀の柄がな」 話はあまりにも急に過ぎて私の目からは涙さえも出なかった。